昨夜、無事に両親がハノイに着いた。
開口一番、「来ちゃった〜」と言った母がかわいかった。
母は25年前に乗った飛行機で、
耳がすごく痛くなって以来、飛行機が大嫌いになったので、
大丈夫かなあ と心配していたが、
「全然痛くなかった〜」とにこにこしていたので安心した。
父は相変わらず全然しゅっとしていなかった。
今日は両親と3人でハロン湾へ行く。
ハロン湾は世界遺産に登録されている、ベトナムきっての景勝地。
ハノイからは約3時間で着く。
朝8時にガイドのキムさんと合流、小さいバスで向かった。
ところが!
バスの空調が壊れていて、
「こんな車に乗っていたら 頭ぐるぐるーなりますから〜」
と、いきなり降りることになった。
バスを替えてくれて嬉しかったが、一番暑がっていたのはキムさんだった。
ハロン湾
せっかくなので、船上で一泊するツアーにした。
船に乗り込むと、すぐランチ。
湾なので、ハノイよりもシーフードがおいしかった!
それから、島に寄ったり、水上生活村を見学したりした。
島で泳ぐ人たち
水上生活村(写真分かりにくいなあ)
空いている時間は、デッキで読書をした。
高田純次の適当教典を読む。
この景色を前に!
もう適当、適当で笑ってしまったけど、
「良いことってのは、たいてい悪いことのあとにくるからね〜」
とたまにかっこいいことを言っていて、
おっ!高田先生!と思った。
あとは、ほとんどせっくすの話でおもしろかった。
夕食はデッキで食べた。
湾は静かで、穏やか。
ハノイの喧噪とは大違いだった!
夜は部屋で久々に話し込む。
精神的にどかーんとくることを4つも聞いて、
少しぼうっとしてしまった。
いつかのコラムで、「人間、生きとることの方が奇跡」
と書いていたのを思い出した。
本当にそうだ。
生命誕生から滅亡までの間、
わたしの魂がわたしの体に宿るのが1回きりだとしたら、
今生きているのはとてつもなく一瞬!
死の状態がむしろ普通だと思えるほどの奇跡!
ありがたや ありがたや
と ぼうっとしている間にここまでトリップして、
今両親と3人で語らえることの幸せをしみじみ実感し、
布団をかぶった。
寝る直前に、「高田純次の本、えっちーやった」と
母が笑いながら言うので、
どうもこうもなくおかしかった。